がんね栗の魅力を発信する
シンボル的施設「GANNEGURILab」
その役割と可能性を紐解く
がんね栗の魅力を発信する
シンボル的施設「GANNEGURILab」
その役割と可能性を紐解く
岩国市/山口
2024.10.02
岩国市美和町に本社を置く「がんね栗の里」。岩国市美和町の特産品「がんね栗」の栽培・加工・販売を一貫して行っています。手掛けた和栗のスイーツは素材そのものの美味しさが引き立つ逸品ばかり。希少ながんね栗の生産が追い付かずに品切れを起こすことも少なくありません。
そんながんね栗の里の商品について代表取締役を務める下森祺充さんは「素材の良さあればこそ」と強調します。今後も郷里の特産品であるがんね栗の魅力をさまざまな形で発信し続けたいと考えているそうです。2022(令和4)年には本社併設の直売所&ショールーム「GANNEGURI Lab.」をオープン。がんね栗について学べる展示室やイベントスペースまで備えているといいますが、同施設はどのような役割を期待されているのでしょうか。
「GANNEGURI Lab.」内で熱い思いを語られる下森さん
広島との県境に程近い美和町の山間にあるGANNEGURI Lab.。大きな窓を設置したデザイン性の高い外観が目を引く。広島の入り口として通り過ぎるだけでなく町の奥の方まで足を運んでほしい。そのような考えからありきたりな建物にならないように仕上げたという。
直売所には店頭・当日限定品もラインナップ。がんね栗を育む豊かな自然に包まれながら、こだわりのスイーツを堪能できる。毎年10月最後の土日には「がんね栗フェスタ」も開催しているそうだ。がんね栗の実が熟すオンシーズンに対面販売限定の大判焼きなどを提供。キッチンカーも並んでGANNEGURI Lab.はさながらがんね栗のテーマパークといった盛り上がりを見せる。
本社事務所に併設されている「GANNEGURI Lab.」
GANNEGURI Lab.について「がんね栗の情報を発信したり、新しい試みに挑戦したり。いろいろなことをするシンボル的な場所になればいいと思っています」と語る下森さん。その願いどおり現在ラボには県外からも多くの人たちが訪れ、がんね栗の魅力に触れている。大型バスに乗った団体客を受け入れて栗拾いを楽しんでもらうこともあるのだとか。GANNEGURI Lab.はがんね栗の魅力を分かりやすく体感できる場所として機能している。
一方で2階のスペースにおいては木工教室といったワークショップを実施することもあるそうだ。地域の人たちが集える憩いの場にしたいとの思いからイベントスペースとしての貸し出しにも対応する。ピアノコンサートも開催された。まさにGANNEGURI Lab.の可能性は無限大といえるだろう。
「GANNEGURI Lab.」周辺には栗畑が広がる
美和町の新たな注目スポットとして是非とも訪れたいGANNEGURI Lab.。新しいアイデアを一から考えて形にすることが好きという下森さんの思いを体現したような施設だ。平日オープン。商品には限りがあるため、来訪前に連絡を入れた方が確実という。
土日にがんね栗の里のスイーツを楽しみたい方は本社から車で10分ほどの場所にある「Shop&Cafe がんね栗の里」へ足を運んでほしい。GANNEGURI Lab.に先駆けて2020(令和2)年より営業しており、マイセンやロイヤルコペンハーゲン、伊万里焼、九谷焼など国内外約50種類のカップから好みを選んで提供してもらえる珈琲や紅茶とともに、店頭限定品を賞味しながらくつろぐことができる。
文字通りがんね栗の里である美和町に根差したラボとカフェ。今後これらをどう活用していこうかと下森さん自身も期待を膨らませているようだ。
加工所併設のShop&Caféは土日のみオープン
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