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周南市/山口

しっかりとした味わいを追求
味の濃さと香りの強さが特長的な
6種類の定番クラフトビール

周南市/山口

大空 和央_スカイホップブルーイング

2024.11.27

山口県周南市の醸造所「スカイホップブルーイング」。アメリカのスタイルを中心に本場の味を追求するブルワリーで、2022(令和4)年には伝統的なビアスタイルをうまく再現している点などを評価する「ジャパン・グレートビア・アワーズ」にも輝きました。

現在、スカイホップブルーイングが手掛ける定番の商品は6種類。1種類ずつ違う酵母を加えているそうです。ホップの配合もすべて変えるなどこだわり、違いが分かる6種類をラインナップしたといいますが、それぞれどのような魅力があるのでしょうか。同社の取締役工場長を務める大空和央さんに詳しく解説していただきました。

本物志向の商品を醸造する工場長の大空さん

こだわりぬいた6種類のクラフトビール

まずピックアップしたいのは各種イベントにて圧倒的な人気を誇る「ヘイジーIPA」。通常ホップは煮出して使用するが、ヘイジーIPAの場合は発酵中のタンクに入れるという。これによって苦味が抑えられる一方、香りはしっかりとついているため、ジューシーな香りと甘みを存分に堪能することが可能。アルコール度数は7%と高く、しっかりとした飲みごたえだ。

続いての商品は「セッションIPA」。セッション(飲み会)というネーミングのとおり、飲み会の最初から最後まで飲み続けたとしても飽きがこないような味わいに仕上げた。アルコール度数は4.5%で苦みや香りもそれほど強くない。「うちの商品でスッキリゴクっと飲める唯一のスタイルかもしれない」と大空さんは語る。

「ヴァイツェン」は飲食店からの注文が一番多い商品とのこと。特有のバナナ香はそのままに、通常よりも小麦の量を減らし、まったりしすぎない味わいにした。アルコール度数は5%。しっかりとした濁りもあり飲み始めは重くて甘いと思いきや、最後は意外にキレのある一杯だという。

「セゾン」は酵母が織り成すスパイシーな香りが肝となるベルギースタイル。この香りを際立たせるために周南市の離島・大津島で収穫された「すだいだい」の皮を少量加えているという。アルコール度数は5%。温度管理も徹底し、独自の味わいを追求した。

最初に作ったときから全くレシピを変えていないという「ブラックIPA」はアルコール度数6%。焦げの香りがしっかりしたタイプのモルトを使用しているため重い口当たりだが、最後にはさっぱりとした苦味とキレも楽しめる。モルトだけでなくホップの香りも若干感じられる点はスカイホップブルーイングならではという。

最後に紹介するのは「プレミアムラガー」。いわゆる普通のビールといわれる種類だが、発酵温度帯を上げて酵母由来の香りをつけた。この香りによって重みが加わり、スカイホップブルーイングらしい個性のある味わいに仕上がったそう。アルコール度数は5.5%となっている。

個性を出しながらも本場の美味しさを追求

定番の6商品はすべて種類が異なる商品だが、スカイホップブルーイングならではの統一感も持たせている。それは味の濃さと香りの強さ。大空さんは本場のスタイルを踏襲したしっかりとした味わいを追求し続けているという。

とはいえ、普段ビールを飲まない人が口にしづらい味ではない。甘みや香りが引き立っていることからアルコール臭を感じづらく、度数よりも飲みやすく仕上がっているそうだ。そんなこだわりの6商品は公式オンラインショップや各種イベントにて購入可能。期間限定の商品が登場することもあるので注目したい。

ビアフェスが開催されることもある、醸造所近くの青空公園

※記事内ではクラフトビールと表記していますが、販売している商品は酒税法上の区分としては発泡酒です。

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